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都合の良い不倫関係

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お互いの家庭も大事にしたいし、不倫相手も失いたくない。


世間はこんな不倫関係を都合が良すぎると非難するけれど、お互いの利害関係が一致したのならばそれでいいのではないのか。


趣味のマラソンやキャンプと同じ。適度に遊べばストレス解消にもなるし、行き過ぎれば家族に迷惑が掛かる。そういう思いに至ったのには友人M子のエピソードがあったからだ。


かつてはバリバリ仕事していたけれど、結婚を機に退職。
子どもをある程度まで育てた後、地元企業に事務のパートとして就職。
そこで知り合ったのがその会社で社員として働くDだった。
10以上も年下で中性的な可愛らしい顔つきだったから当然彼女がいると思い込んでいたし、何よりも彼女自身、自分は恋愛なんて引退したと思っていたからDのことを恋愛対象として見たことなど一度もなかった。
だから同僚の歓迎会の帰り道でDから告白された時には本当に驚いた。
『僕はご主人の次でいいです。二番手でいいんです。』とハッキリ言う彼にとても驚いたし、彼をズルいと思った。けれどこれが大人同士の不倫のマナーなのかと妙に納得した。それと同時に湧き上がってくる好奇心には勝てなかった。


最初は仕事帰りにしゃべりながら帰るだけだったが、1ヶ月も経つと夫には残業だと嘘をついて一時間だけのデートを楽しむようになった。本当は休みだけど、急遽出勤すると言って彼の自宅で過ごすようになるまで3ヶ月もかからなかった。
夫の事は愛している・・・というか、家族だから傷つけたくなかった。子供にもDと不倫を重ねている姿を見られることなど想像もできなかった。Dも『僕よりも家族を優先してね』と優しく微笑んでくれた。
会社にもM子の家族にも絶対に悟られないように協力し合っているという連帯感もあり二人の絆は深まっていった。
どんどんDに心を奪われていく自分に少し怖くなって、親しい友人に話すと「不倫なんて今更馬鹿みたい。都合良く使われてるだけよ。」とコワイ顔をされた。
確かに都合よくつかわれている。でもそれが何だというのだ。お互いに都合の良い関係だ。二人がそれを納得して不倫することのどこがいけないのだろう。
人間同士が愛し合って何がいけないだろうか・・・・。夫も子供もDも平等に宝物だった。そこに優劣などなかった。


M子とDとの不倫関係は1年近く続いたらしい。ある日突然Dから「僕は彼女ができました。でもM子さんと別れる気もありません。これからも僕と会ってくれますか?」と言われてDとは別れたらしい。
別れた後もギクシャクすることなど一切なく最後までお互いを尊重しあうことができた。
二番手になるのが嫌で別れたんじゃなくて、自分の存在のせいでDの幸せが失われるようなことがあったら困るからねとM子は寂しそうに笑った。


都合良い不倫関係の中に確かに愛は存在したのだろう。